介護職の夜勤専従、仕事中の救急対応について

救急対応は、介護施設で夜勤専従として介護職が働く際に、注意が必要です。一般的に、夜勤に従事する人数は少ないことが多いです。そのような中、利用者さんの状態により、救急対応をしなければならないような場面に遭遇することがあります。慌てず落ち着いて対応することが必要です。

救急対応では冷静な対処をし、医師、看護師へ連絡したり、指示を仰いだりします。また、救急車を呼ぶケースもあります。利用者さんの情報をまとめた書類や保険証等は、緊急時にいつでも提出できるように普段から場所の管理等をしておくことが大切です。

1人で勤務している場合は、自身に責任が大きくのしかかるため、心身ともに負担が大きくなりがちです。救急対応時は、不安や怖さ等の気持ちが湧き上がることもあるでしょう。普段から緊急事態に対処する際のマニュアルを頭に入れ、シミュレーションをしっかりしておくことで不安や恐怖が解消されることもあります。今までの仕事上でのさまざまな経験を、次の対処時に活かすことを心掛けるのも良いことです。

救急車を呼んだ際、介護職は救急車への同乗を求められることがあります。介護職が夜勤を1人でこなしている場合は、同乗してしまうと施設にいる利用者さんの対応ができなくなるため、利用者さんの家族へ連絡することや、利用者さんの既往歴、状態や経過等を救急隊員にしっかり伝達することに努めると良いでしょう。

緊急事態が発生した時のために、救急車への同乗、救急隊員への情報提供等については規定を定め、事前に利用者さんの家族に知らせておくことが重要です。